南部鉄器メーカー「及源鋳造株式会社さん」の鉄瓶を購入して使い始めた記録です。
念願だった南部鉄器の鉄瓶。
OIGENの鉄瓶を購入して使い始めたのが今年の2月2日のこと。
それから毎日欠かさずお湯を沸かすのが日課になっていますが、果たし鉄瓶内部の湯垢はどのように成長するのかの記録です。
前回記事:南部鉄器の鉄瓶を使い始めました(その⑧)〜いよいよ使用開始⑤〜
鉄瓶に付いた湯垢
2023年2月から使用開始した念願だった南部鉄器の鉄瓶。
及源鋳造株式会社さんの
OIGENの鉄瓶
を毎日欠かさず使用しています。
そんな鉄瓶ですが、使い続けていくうちに、内部に育つのが「湯垢」です。
「垢」といっても、鉄瓶の内側に水に含まれたカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が結晶化して付着したものとのこと。
南部鉄器業界では昔からこれを「湯垢」と呼んでいるようです。
この「湯垢」がしっかりと付着していれば、鉄器をサビから守ってくれるコーティングの役割を果たしてくれるとのこと。
まずは、こちらが使い始めからトータル4回お湯を沸かした後の鉄瓶の中の様子です。
少しずつですが、湯垢が育っているのがわかります。
これから毎日お世話になる鉄瓶ですので、湯垢の状況も観察していくことにします。
湯垢の成長の観察
使い始めて5回目
2023年2月5日、朝起きたらまずは鉄瓶を沸かすのが楽しみとなりました。
使用するのは、硬度300mg/Lほどの硬水であるVittel(ヴィッテル)。
鉄瓶の使い始めのために、ペットボトルで多めに買っておいたものです。
これを使い切るまでは、しばらく水道水は使用しないこととします。
薪ストーブでは沸かせるでしょうか?
ちょうど2月の時期は、我が家の薪ストーブがフル活躍。
試しに薪ストーブでもお湯が沸かせるか挑戦してみます。
薪ストーブ専用の温度計の針は200℃を超えた「BEST」の位置を示しています。
果たして鉄瓶で上手くお湯を沸かせるでしょうか?
ということで、しばらく薪ストーブにかけるのですが・・・
薪ストーブの上に鉄瓶をかけて2時間経過。
まったく沸騰する様子がありません。。。。
薪ストーブの上では、南部鉄器に入れた水を沸騰させるまでの熱が無い様子です。
(そもそも薪ストーブの火力は部屋を暖める程度である程度抑えてあります。)
おでんなどの料理の仕込みには良いかもしれませんが、鉄瓶でお湯を沸かすのは無理なようです。
しかも、気のせいでしょうか?
なんとなく鉄瓶内部にサビが浮いているような気がします。
左:沸かす前の鉄瓶内部。
右が薪ストーブの上にかけてしばらくした鉄瓶の内部。
こんなに短時間でサビが出来るわけは無いと思いますが、とにかく薪ストーブの上で鉄瓶を使用するのはいまいちということがわかりました。
ということで、あらためてIHクッキングヒーターで沸かすことに。
ある程度はお湯になっていたので、あっという間に沸騰しました。
やはり、鉄瓶は直接火(IH)にかけてお湯を沸かした方が良いようです。
沸かしたお湯はTHERMOSのステンレスポットへと移し、鉄瓶の使用後のひと手間で内部の水気を飛ばします。
中火で30秒ほどかければ、あっという間に水気は飛んでいきます。
これが鉄瓶をさびさせずに長く使用するコツとのこと。
ということで、スタートした南部鉄器の鉄瓶でした。