2022年も我が家にやってきたツバメたち。
前回までの続きです。
前回記事:2022年、今年もツバメがやってきました⑦〜突然の悲劇!巣の中の雛が行方不明になりました(前編)
2022年5月27日、突如として巣の中から姿を消したツバメの雛たち。
朝〜昼過ぎまでは何事も無かったのですが、午後4時頃に確認したところ、巣の中に雛の姿はありませんでした。
その後、雛が行方不明となった犯人の正体が分かり、自然の残酷さを思い知らされることになるのですが、今後のためにその記録を残します。
巣の中から姿を消したツバメの雛
あらためて、前回の続きです。
2022年5月27日、午後4時頃にいつものように何気なくツバメの巣を見てみると、必ずチョコンと見えていたツバメの雛の顔が見えないことに気がつきました。
当初は、外敵などから身を守るために巣の奥へ隠れているとも思ったのですが、それにしても様子が変であり、全く雛がいそうな気配がありません。
もしかしたら、巣の下に誤って落ちてしまったのでしょうか?
過去にも何度かそのような光景を見ていますので、念のため巣の下をよく確認しましたが、そのような痕跡も一切ありません。
しかも、巣から落ちたとしても全部の雛が一変に落ちるということも可能性としてはあまり考えられません。
一体雛はどこへ行ってしまったのでしょうか?
再び上空を旋回するたくさんのツバメたち
雛の行方不明の原因がわからぬまま時間が過ぎた、同日午後6時過ぎのこと。
再び、上空を旋回しているたくさんのツバメたちの姿を確認しました。
午後3時頃と同じ光景で、かなりたくさんのツバメたちが、ピーピーと鳴きながら我が家の上空を飛び回り続けているのです。
はじめは、ツバメたちの子育ての場所を巡った縄張り争い?かとも思ったのですが、それにしてもやはり様子がおかしいことに気がつきました。
そして、あらためて外に出てツバメたちの様子を眺めていたとき、ふと、電線の上に止まっている1羽の見慣れない鳥の姿を確認しました。
雛を襲った犯人(犯鳥)を断定!
電線の上に止まったこの1羽の鳥。
そして、明らかにこの鳥の周囲を警戒するように飛び回り続けるツバメたち。
もしや、雛を襲った犯人(犯鳥?)はこの鳥では?
そう思って様子を見ていると、ついにその時がやって来ました。
周囲を飛び回るツバメを気にすること無く、悠然と飛び立つと、我が家の軒下に作られたツバメの巣に向かい、巣の中をのぞき込んだのです!
目の前の光景に一瞬呆然としましたが、慌てて軒下まで駆け寄ってこの鳥を追い払いました。
その後、再び庭先の電線にとまると、しばらくして再び飛び立ってどこかへ飛んでいってしまったのです。
さらには、ツバメたちも遠巻きにその鳥を追いかけて行く様子が見えました。
そう、ツバメの雛を襲ったのはこの鳥だったのです!!!
一体この鳥の正体は何なのでしょうか?
インターネットで調べてみたところ、それらしい鳥の候補として
「チョウゲンボウ」
という鳥の可能性が高そうです。
チョウゲンボウ(長元坊、学名:Falco tinnunculus)は、鳥綱ハヤブサ目ハヤブサ科に分類される鳥の一種。
語源は不明だが、吉田金彦は、蜻蛉(トンボ)の方言の一つである「ゲンザンボー」が由来ではないかと提唱している[1]。チョウゲンボウが滑空している姿は、下から見るとトンボが飛んでいる姿を彷彿とさせることがあると言われ[2]、それゆえ、「鳥ゲンザンボー」と呼ばれるようになり、いつしかそれが「チョウゲンボウ」という呼称になったと考えられている。
いずれにしても、我が家に作られたツバメの巣に目を付け、中にいる雛たちを食料としてさらっていったものと思われます。
雛を奪われたツバメの夫婦
巣から雛がいなくなってしまい、ツバメの夫婦もとても悲しそうな様子でした。
人間と同じような感情があるかはわかりませんが、雛がいなくなった巣の上で互いに見つめ合う姿をみると、きっと悲しいだろうなと感じますし、こちらまで胸が痛みます。
これが自然の厳しさと言ってしまえばそれまでですが、少なくとも外敵から自分たちの身を守るために我が家を子育ての拠点として選んでくれたと思うと、何も出来なかったのがとても悔しいです。
ということで、害鳥からツバメたちを守る対策が何か出来ないかと、検討することになるのでした。