2024年4月中旬、裏庭に再び現れたレース鳩を保護した記録です。
前回までの続きです。
前回記事:昨年と同じレース鳩を再び保護しました(その③)~昨年の記録より3~
昨年2023年11月、我が家に突然姿を現したレース鳩。
どうやら道に迷ったのか、あるいは疲れてたどり着いたのか、しばらく我が家にいましたが、無事に飼い主のもとへと帰ることができました。
わが家にいる間は、ポッポちゃん(仮称)と呼んでいましたが、そんなポッポちゃんが、なんと再び我が家にやってきたのでした。
まずは、昨年の記録を振り返ります。
昨年(2023年)の記録より
インターネットで確認
前回までの続きです。
我が家に居着いてしまったレース鳩のポッポちゃん。
無事に保護したことを飼い主に連絡して伝えたところ、
ゆうパックで着払いで送って下さい
とのこと。
当然ながら、レース鳩を保護するという経験は初めてですし、もちろん「生きた鳩をゆうパックで発送する」ということは考えたこともありません。
とはいえ、飼い主の方はレース鳩の扱いにはベテランのはず。
そのベテランの方が「ゆうパックで発送できる」というのだから間違いはないと思われます。
ただし、送り方や色々な決まりがあるはず。
飼い主の方もそこまで詳細な説明はなかったので、念のためインターネットで調べてみました。
すると、しっかりと日本郵政のWebサイトでその説明がありました。
Q.生きた動物をゆうぱっくで送れますか?
という質問に対する答えがこちら。
A.魚介類、は虫類、昆虫類や小鳥などの小動物(哺乳類を除く)については、次の条件を満たしていれば、ゆうパックで送ることができます。
- 健康体であると認められるもの
- 輸送中にえさ、水の補給等特別の手当てを要しないもの
- 悪臭を発しないもの
- 特別な取扱い(温度(気温、水温)の調節、換気(通風の確保)等)をしないため、死亡するおそれがあることについて、ご承諾していただけたもの
- 脱出や排せつ物等の漏出を防ぐ包装をしているもの
- (小型の鳥類のみ)近距離※あてのもの
- 人に危害を与えるおそれのないもの
(日本郵政株式会社Webサイトより)
つまり、一定の条件を満たしてれば、生き物を送ることはできるようです。
しかも、
ゆうパックで送ることのできる生きた動物の例
の、鳥類の欄には、「鳩、インコ」との記載あり。
しっかりと、鳩を送ることが出来ると例示されていました。
(もしかして「レース鳩」の発送を想定しているのでしょうか?)
近所の郵便局に連絡して確認しました
こうして、インターネットで調べたところ「ゆうパック」で鳩を発送できることはわかりました。
一方で、近所の郵便局で取り扱ってくれるかどうか少し不安もあったので、念のために電話で連絡し確認することにしました。
さっそく電話して電話窓口の方に事情を説明したところ、
- 発送することは可能
- ダンボールなど適宜の入れ物でOK(特段の規定はないが、生き物なので空気穴は空けた方がよいのではとのアドバイスあり)
- 窓口の方自身は直接鳩の発送手続に携わったことはないが、「鳩在中」という荷物を過去に見たことはあるとのことと
でした。
ちょうど電話した時間も夕方で、なんとかこれから持ち込めば、当日の最終便には間に合いそうです。
ということで、いよいよレース鳩のポッポちゃんともお別れの時。
飼い主の元へ送り届けるため、発送作業へと入ります。
ポッポちゃんをダンボールへ入れて梱包します
保護していたケージから、そっとポッポちゃんを手に取ってダンボール箱へと入れます。
とても人に慣れているようで、保護したときもそうでしたが、まったく暴れる様子はありません。
我が家にも、ニワトリのアローカナやオカメインコ、セキセイインコと飼っている鳥たちがいます。
鳩もまたそれらの鳥とは違った可愛さがありました。
そして、いよいよポッポちゃんとも別れの時。
ダンボール箱へと入ってもらいます。
あらかじめダンボール箱の下には新聞紙を厚めに敷いておき、あげていたエサ(ニワトリ用)も少しだけですが入れておきました。
こうして、レース鳩のポッポちゃんの梱包が完了。
中は真っ暗だからかもしれませんが、全く暴れる様子はありません。
レース鳩ですので、レースのスタート地点まで郵送されることもあるかと思いますので、このような状態にも慣れているのかもしれません。
郵便局にて「ゆうパック」でレース鳩を発送
2023年11月27日、午後6時過ぎ。
郵便窓口へとレース鳩の入ったダンボール箱を持ち込みます。
「先ほどレース鳩の発送の件であらかじめ問合せした者です」
と説明した上で、着払い用の発送票を受け取り、記入台にて飼い主の方から聞いていた連絡先を記入しました。
その横には、ポッポちゃんの入ったダンボール箱。
少し中で動く気配がしますが、暴れるようなことはありません。
発送票を記入して、ダンボール箱とともに再度受付へと向かいます。
案内されたのは少し若い感じの女性の方(発送票をもらった方とは違う人でした)。
ダンボール箱と発送票を出しながら、
「生きたレース鳩の発送です。」
と説明すると、
「はい?鳩?ですか?」
と、期待通りの反応です(笑)
あらためて、
「生きた鳩なんです」
と再度事情を説明すると、「少しお待ちください」その女性職員の方は少し奥のベテラン男性職員の方に取扱いについてか確認に行きました。
どうも、先ほど電話で説明してくれた職員の様子。
「先ほどの鳩の件ですね。最終便に間に合うか確認します。」
と奥の方へ確認に行き、再び戻ってきました。
「大丈夫、最終便に入れてもらえるようです。」
と、ギリギリ当日の最終便に間に合わせてもらえることになりました。
そして、鳩が入っている旨が目立つように発送票にも「生物」としっかり記載し、ダンボール箱をやさしく奥の部屋へ持って行ってくれました。
ということで、無事に郵便局にて「レース鳩」の発送も終了。
窓口の方たちも実際に生きた鳩の発送は経験がないようで、「珍しい経験だね」といった会話をしていたのが印象的でした。
こうして、レース鳩のポッポちゃんともお別れです。
無事に飼い主の元へ戻れることを祈り、郵便局を後にしたのでした。
~続きます~